令和3年度 進路講演会

令和3年9月1日、6・7限の午後2時25分から午後4時15分で、本校卒業生による進路講演会が開催されました。

趣旨

キャリア教育の一環として,第1学年生徒全員が,安古市高等学校の卒業生や保護者,学校関係者等の社会の第一線で活躍する人生の先輩方から,高校・大学生時代の生活や仕事,また社会人にとって必要な資質等についての講演を聴くことで,適切な職業観の涵養を図り,将来を見すえた進路設計の構築に資する。

コミュニケーションコンサルタント 三上 かおり

氏名三上 かおり(みかみ かおり)
職業コミュニケーションコンサルタント
勤務先虹の森

経 歴

  • 広島大学在学中にルドルフ・シュタイナー教育に出会い,学ぶ。
  • 結婚後 3 児の母となり,子育ての中で米国の臨床心理学者トマス・ゴードン博士博のコミュニケーション・プログラム(親業)を知り,数々の講座を受講し,子育てや教師としての実践に生かす。
  • 教諭を辞職して米国カリフォルニアに子連れ留学,ルドルフ・シュタイナー・カレッジにて学生生活 4 年。
  • 帰国後,コミュニケーション・コンサルタント(親業訓練インストラクター,教師学インストラクター)として 18 年目。

仕事の内容

 親,教師,学生,職場,一般の方々対象に,より良い人間関係を築いていく効果的なコミュニケーション・スキルを身につけていくための講座,講演会,研修会の講師。

講演の内容

 私たちは,人とかかわって生きています。学校や,家庭などでの様々な人間関係の中で,私たちは幸せも感じるし,悩みも持ちます。「良い」人間関係の中では,心地よさを味わうでしょうし,意欲も湧くでしょう。逆に居心地の悪い人間関係の中では,ストレスも溜まり,自分の力を発揮することも難しくなるのではないでしょうか?

 充実した人生のために,「良き人間関係」はとても重要です。では,それはどうやったら手に入るのでしょうか。お金で買えるでしょうか?人から借りることができるでしょうか?答えは「NO」です。「良き人間関係」を手に入れるには,自分自身の「人間関係力 UP」が不可欠です。良き人間関係を作り上げていく方法を学び,実践力を磨いていくこと,それが「良き人間関係」を自分の周りに作っていくことにつながります。

 皆さんが,今後の人生をより充実したものにしていかれるよう願いを込めて,良き人間関係を築くコミュニケーションについて,講義や演習,体験談を提供致します。

受講しての生徒の感想

 今日の講演を聞いて,今までよくわかっていなかった,コミュニケーションのコツについて知ることができました。私はコミュニケーションを取ることが苦手で,人と話した後,空気を悪くしてしまったな,と反省することがよくあります。今振り返ると,相手に「お決まりの12の型」を使ってしまっていたと思います。自分の感情を相手に伝えるのが本当に下手なので,「自分こみゅ」を意識して,「私メッセージ」を伝えられるようにしようと思います。聞き上手を目指して頑張ります。
為になる時間を本当にありがとうございました。

 とてもためになるお話をたくさんしていただいたなと思いました。人間関係が上手くいっていないときに,効果的なコミュニケーションをとることがとても大切だということが分かりました。相手が問題を所有しているときは,相手を理解することが大切ということが分かりました。自分が人に伝えるときには,自分はこう考えていると自己表現することが大切ということが分かりました。将来,スクールカウンセラーになりたいと考えていたので今日の講演はとてもためになったなと思いました。

亀山小学校 校長  河野 博一

氏名河野 博一(こうの ひろいち)
職業小学校 校長 (在職35年)
勤務先広島市立亀山小学校

講演の内容

 「小学校の先生になる」と決めたのは,みなさんと同じ高校生の時でした。今振り返っても, 小学校の教師という仕事はとてもやりがいのある仕事だと思っています。この仕事がつらいとかやめたいと思ったことは一度もありません。特に学級担任のときはそうでした。何といっても, 子どもたちの「笑顔」が一番のやりがいであり,自分自身のエネルギーになっています。解けなかった問題ができたとき,跳べなかった跳び箱が跳べたとき,できなかった逆上がりができるようになったとき,「先生,分かった!」「先生,できた!」と顔をかがやかせ,全身で喜びを表現する子どもたち。そんなとき,「ああ,この仕事を選んで本当に良かった。」と思うのです。

 私の高校時代は部活動がすべてでした。サッカークラブに所属し,毎日練習に明け暮れました。当時,部員は50人くらいいましたから,レギュラーになることは大変なことでした。私は,試合に出るよりもベンチを温めている時間の方が長かったのですが,仲間と苦楽をともにした経験は今でも大事な思い出になっています。また,「小学校の先生になりたい」という夢に向かって, 進路決定の時期に当時の担任の先生が親身になってアドバイスしてくださったことに今でも感 謝をしています。

 大学で教員免許を取得し,採用試験に合格し,あこがれの小学校の教師になることができました。しかし,ベテランの先生方との教育技術の力量の圧倒的な差にショックを受けました。「学ばねば良い先生にはなれない」と思い,必死になって勉強をしました。教師の仕事の大部分は「授業」です。「楽しくわかる授業」の追究こそが,修業の中心でした。そのために,多くの本を読み, 多くの研究会に参加し,サークルで同じ志を持つ仲間と夜遅くまで授業研究をしました。

 3 年前,教師生活をスタートした学校に戻りました。教え子たちから「お帰り!先生!」というメッセージをもらいました。みんな大人になり,立派な社会人になっています。その中の一人が「先生から教えてもらったことが,今の俺を支えている。」と語ってくれました。子どもたちとの生活はせいぜい1年か2年です。でも,心を込めて一生懸命に子どもたちと生きる中で,彼らの人生に何らかの影響を与えるのだとしたら,何と責任のある仕事なのでしょうか。その責任の重さを感じつつ,これからも誠実に子どもたちと関わっていきたいと思っています。講演では, 教師の資質と教師になるために心がけたいことについて話していきます。

受講しての生徒の感想

 この度は講演してくださりありがとうございました。
数学や国語の授業に,疑問を残して返す,失敗しても肯定的な言葉をかけているなど,沢山小学生を相手にしたときに興味をひかせるコツが練りこまれていてとても良い学びができました。
また,算数の答えを聞くとき,発表ののちに挙手するというのを実践してくださったので,間違えてもいい,自分の答えに自信を持っていい,という気持ちを持つことが自分のみで感じることができました。そして笑顔あふれる写真を見て自分もクラスを笑顔でいっぱいにしたいという思いがさらに募りました。とても価値あることを楽しく学ばせていただけてよかったです。本当にありがとうございました。

 僕は今の将来の夢が小学校の教師なので今回,ためになる話を聴けて本当にありがたかったです。教員採用の情報から素敵な授業までありがとうございました!今回の講演会で算数の問題を解くときに自分が今まで考えたこともなかった問題にチャレンジして正直難しかったです。あれを小学生に教えるためにもっと発想力を高める必要があると思いました。また,教員には指導力と児童一人一人に接することのできる優しい態度が両方とも必要であることを知ることができました。興味深い話もいくつか聴くことができて,特に放課後の反省(今日A君としゃべってないから明日は一番に話かけよう!!など)は,すごいなあと思わず思ってしまいました。また,教える立場として人生の経験をしっかり積むことが大事だと教わったので僕もこれから積極的に行動していこうと思います!今回学んだことは今後の進路研究にはもちろんの事,人生で役立つ部分があると思うので大切に覚えておこうと思います。ためになる話をありがとうございました!!

学校法人藤本園 こども園園長 堀田 朗子

氏名堀田 朗子(ほつた あきこ)
職業幼稚園 園長(在職23年)
勤務先学校法人藤本学園 こども園

講演の内容

 私は,現在幼稚園教諭として仕事をしています。幼稚園の先生といえば,子どもと一緒にただ遊ぶ仕事と考える人もいるかもしれません。しかし,実際は,様々な,カリキュラムをたてた中で,担任のクラスの子ども達に一番あった活動を立案し,用意,指導し,そして子どもの精神的フォローまでを一人でしなくてはいけないのです。

 また,近年は,複雑な社会環境の中で,子ども達も様々な家庭問題を抱えています。 社会のひずみといったものが,一番弱者である子ども達に影響しているのです。そういったストレスから少しでも解放できるように精神的にケアーしていくのが,重要な仕事の一部となってきています。保護者の方と連絡を取ったり,専門的な研修を常に受け勉強したりしているのが現状です。その他にも,子ども達に興味のある活動を設定するために, 教育的専門知識だけでなく様々な分野の知識も必要です。自園では,絵画,英会話,茶道, ポジフィット,マーチング,日本太鼓などを活動に取り入れています。そのどれも指導をするために常に勉強は欠かせません。

 しかし,子ども達との活動は,本当に楽しく,純粋な子ども達の反応は,感動の連続です。この職業についてよかったと日々感じています。

 私の高校時代ですが,比較的自由な校風の中,クラブ活動に没頭していました。始発のバスに乗って早朝練習し下校後も自主練習して,寝ているか練習しているかといった毎日でした。そのため,勉強には熱が入らず成績も悲惨なもので,特に英語は,成績の悪かった友達が安心するために私に点を聞きに来るほど苦手でした。しかし,入部当初は,初心者が多く,県大会出場もできなかったクラブが,最終的に県内 3 位になるまでになったのが, とても良い思い出となり又,やればできるという自信になったと思います。その時一緒に活動した友達とは,今も連絡を取り合いお互いに励ましあっています。

 ただ,あまりに勉強をおろそかにしたため進学先も限られた範囲の中でしか選択できませんでした。結果,もう少し勉強したいと後悔するようになり,短大卒業後,アメリカに留学を決意しました。留学中は,ネイティブの学生に混じっての勉強についていくことに必死で,受験以上に毎日勉強しました。また,アメリカでも保育を専攻したことで,たくさんの知識や経験ができ,今の仕事にとても役に立っています。

 帰国後に,すぐに今の職業についたわけでは,ありません。旅行会社勤務後,結婚して専業主婦も経験しました。また幼稚園勤務後は事務職も 7 年あまり経験しました。それは, 就職後すぐに「先生」と呼ばれ,ある意味天狗になりがちな教師とは異なる経歴なので,保護者の方の気持ちが理解できとても役に立っていると思います。自分の立場からだけでなく相手の立場からも物事を考えられことは,社会人にとってとても必要なことだと思います。知識だけでなく人とのコミュニケーションが,大切だと思います。知識も仕事に不可欠な要素だとおもいますが,職場の仲間との連携なくして仕事はなりたたないのです。みなさんも受験勉強で,忙しいとは,思いますが,是非たくさんの人と関わりたくさんの経験をつんで社会人になってください。

受講しての生徒の感想

 幼稚園教諭は子供たちの成長を見守ることが出来るとても素敵な仕事だとわかりました。子供のことを話している姿からでもとても楽しくやりがいのある仕事であると伝わってきました。子供を下に見るのではなく,ひとりの人間として接し,うそをつかないことで子供との信頼関係を築いていくことが大切だと知ることが出来ました。私は将来子供にかかわる仕事に就きたいと思っているので,今日の話を生かしていきたいです。

 話を聞いて幼稚園の先生の辛いところや楽しみ,園長さんの過去の経験についてよく知ることができました。近年は,学生時代にした経験が少ない方が多いということから,仕事が辛くなってやめる人も多くなっているということがわかりました。僕も,今の貴重な高校生活の間に時間を有意義に使って様々なことに挑戦したいと思いました。とにかく早く考え手を動かしてみます。そして,幼児に対しても一般の方と同じように対等に接すること,幼児だからといって嘘や誤魔化しをしてはいけないということもわかりました。相手を尊重する気持ちを大切にしておこうと思います。そして,しんどいことを克服できた時などにそれが自分の自身に繋がるということを聞いて自分もすぐにあきらめるというようなことはなるべくしないよう心がけようと思います!留学の話を聞いて興味がわいてきたので日本だけじゃなく海外のことについても考えてみようと思います。

フルーティスト・イタリア語通訳 宮中 裕子

氏名宮中 裕子(みやなか ゆうこ)
職業フルーティスト・イタリア語通訳
勤務先ジャパンチェムバーフィルハーモニー

講演の内容

 私は音大を出て 2 年ほど小学校で音楽の教師をし,その後イタリアに 7 年留学し帰国しました。現在の仕事はフルート演奏,指導,それにイタリア語の通訳です。

コロナで演奏会,特にオーケストラの公演は中止が多く,東京やヨーロッパへのコンサー

トーツアーは来年再開できれば良い方かなと考えています。そして今,この状況でできうる小さなコンサートを大切にして活動しています。

通訳に関しては,全くできていませんが,以前色々と文化の違いを考えさせられた「アンリ」(イタリア,ドロミティ渓谷にある木彫り人形の会社)の職人さん達とのやりとりや, 日本でかなったスカルファロ前大統領との嬉しい再会などについてお話するつもりです。

音楽も通訳も互いの思いを伝え合うものですが,いつも伝えきれない部分が残ります。でもそこにいろんなものが詰まっている気がします。失敗も後悔も多々経験してきましたが, 色々聞いてもらって,みんなが将来を考える際のちょっとしたヒントになればいいなと思 っています。

受講しての生徒の感想

 自分は外国語を使う職業に就きたいと考えていて,先生の講演を聞こうと思いました。講演の最初,”挨拶は目を合わせて。そこから全てがスタートします”という言葉を聞いて,相手とコミュニケーションするには言語や文化が分かるだけでは不十分で,きちんと心を開いて相手と関わっていかなければならないのだなと感じました。それから,自分自身海外に行ってみたいと考えていて,今日先生がヨーロッパに行って感じたことをおっしゃってくださったので,より海外やヨーロッパに行ってみたいと思いました。日本語以外の言語を使って,たくさんの人と話し,友達になりたいと思いました。そのほかにも,演奏家として活動しているなかでの経験談もとてもおもしろく,ためになるお話でした。

 今日の講演を聞いて,人との巡り合いについて考えました。私は,自分の視野を広げるために,一生で色々な人と出会い,対話をしたいと思っています。そのために,言語の壁を無くしたい,たくさんの言語を話せるようになりたい,とも思っています。通訳というのは,仕事を通して人と巡り合えるとても素敵な職業だと思いました。また,音楽について,楽譜があれば,どんな国の人とも一緒に演奏ができると聞いて,とても面白いことだと思いました。世界の共通言語の一つとして音楽は確かにあると感じました。楽器を持って旅をして,現地の人と演奏する,という夢ができました。楽しい時間を本当にありがとうございました。

弁護士  国政法律事務所  秦 誠―郎

氏名秦 誠―郎(はた せいいちろう)
職業弁護士(13年)
勤務先国政法律事務所

講演の内容

 裁判官,検察官,弁護士は,法曹(「ほうそう」と読みます。)三者と呼ば れ,三権分立の司法に関与する法律の専門家です(検察官は,犯罪を捜査し,処罰を求める公務員です。警察官も犯罪を捜査しますが,警察官ではありませ

 ん。)。法曹三者のうち,裁判官と検察官は公務員ですが,弁護士は民間人です。

 弁護士は,基本的人権をまもり,社会正義を実現することが使命とされています(弁護士法1条)。弁護士の主な仕事は,民事(お金を払って欲しいなどの争い),家事(離婚などの争い),刑事(犯罪の有無や刑罰に関する争い)などの交渉や裁判ですが,その他にも,高齢者の後見人になって,生活の手助けをしたり,会社や学校の役員になって,業務を監督したり,県や市の委員になって,県政や市政に関与するなど,活躍の場は広いです。また,税理士や弁理士などの業務を,主な仕事としている弁護士もいます。

 法曹は,人の人生に大きな影響を与える仕事ですから,高い倫理観・道徳観が求められます。虚偽の事実の主張や,証拠の偽造など,真実をねじ曲げるようなことは,絶対にあってはなりません。

 弁護士は,相手の勘違いを見破って,事件を妥当な解決に導くことができた り,事件解決後に,依頼者から笑顔でお礼を言われたりしたときに,やり甲斐を感じます。その反面,妥当と思う解決にならなかった場合には,くやしい思いをすることもあります。また,弁護士は,原則として自営業者ですから,時間の使い方や仕事の進め方を,自分の責任の範囲で自由に決めることができます。

 ただし,現在,司法制度改革が進んでいますので,将来について不透明な点があり,不安に思っている弁護士は多いです。

 私は,学生時代は物理学を専攻し,物理学者を志していました。しかし,大学院(修士課程)を卒業したときに,大学への就職が非常に厳しいこと,人間相手の仕事をしたくなったことなどの理由で,弁護士になることを決意し,学習塾の講師などをしながら,法律を勉強して,弁護士になりました(当時は,大学等で法律を勉強していなくても,国家試験に受かれば,法曹になることができまし た。)。

 裁判官,検察官,弁護士は,原則として,大学卒業後,2年又は3年間,法科大学院で法律を勉強し,司法試験という国家試験に合格後,司法修習という 1 年間の実務研修を経て,それぞれの仕事に就くことになります。ただし,その仕事も絶対的に固定されたものではなく,裁判官や検察官を退職して,弁護士になる人は多いですし,弁護士が希望を出して,裁判官などの公務員に採用されることもよくあります。

 なお,よくある誤解ですが,弁護士(法曹)になるために必要なことは,法律の考え方を身に付け,法律を道具として使うことができる能力ですので,六法全書(法律の条文集)を暗記しているわけではありません(もちろん,よく使う条文は,自然に覚えています)。

受講しての生徒の感想

 弁護士の仕事に実際に役立つものが,文系科目よりも断然理系科目が役立つことが驚きでした。法曹であるため法律が中心になると思っていましたが,そんなことはなく物事の状況に合わせて様々なことが中心となって必要になることがわかりました。また,裁判所についての話で裁判所にもたくさんの役割があって24時間対応しているところがあるのが意外でした。弁護士の仕事は1つの仕事に長い時間がかかり根気強く挑まないといけないのだと思いました。

 ある事例を元に裁判の一連の流れを分かりやすく教えてくださりありがとうございました。弁護士は裁判所で戦うだけではなく,依頼人の無罪や罪を軽くするために実際現場に行って実験を行い,専門家に頼んで事実をつかみ取るという仕事の内容を知って,改めてかっこいい仕事だなと感じました。また,先生が弁護士になったきっかけが以外で驚きました。進路がまだまだ定まっていませんが,弁護士も一つの候補として考えてみようと思います。今日はありがとうございました。

起業家 株式会社ドリームデッサン  道田 泰之

氏名道田 泰之
職業起業家(現在2つの会社の社長です。25歳で起業し,今年で21年目に突入)
勤務先株式会社ドリームデッサン
運営サイト:販促エキスポドットコム
株式会社ハッピーファクトリー 代表取締役
太陽光発電事業

講演の内容

 タイトル:「現役社長が語る!「あなたの将来の選択肢に入るかもしれない社長という職業について」「社長の仕事ってどんなの?」」

○「社長」の仕事と普段の生活について本音トーク

★社長って大変?どうやって社長になるの??などなど

社長としての仕事の内容やこれまでの経緯などお話します。

→社長って,自分のお給料を自分で決められるって本当ですか?

→社長って,重役出勤とかでお昼ごろ会社にいっても怒られないの?

→高校生でも社長になれますか?      などなど

★実際の社長の普段の生活など,本音で話す社長の普段の生活。社長になって良かったこと。大変なことなどを,お話させていただきます。

★社長のお財布の中身について

社長のお給料って月にいくらですか??? 月々のおこずかいはいくら??

※そのほか,みなさんが社長に聞いてみたい素朴な疑問・質問にも何でもお答えします。事前に考えて教えていただいていても OK です(笑)

○私の高校時代・大学時代の生活について,頑張ったこと等

・ 社長が思う,高校・大学時代にやっていて良かったこと

○これから社会にでる皆さんに

・社長が教える!今の時代を生き抜いていく為に必要なこと

○現役社長が教える自分が本当にやりたい仕事の見つけ方。

自己紹介

みなさんこんにちは。

株式会社ドリームデッサン代表取締役   兼   株式会社ハッピーファクトリー代表取締役の道田泰之と申します。

 今年も,自分が卒業した母校で,みなさんにお話をさせていただける機会をいただき,大変嬉しく思っています。

 今回も私の講演は,起業家(社長)という職業について,仕事の内容や,普段の生活などをご紹介すると共に,「社長」という仕事について,みなさんの疑問や質問にお答えしながら進めていければと思っています。あまり,かたぐるしい話は得意ではありませんので,気楽にふらっと聞いていただければ思っています。(笑)

 私自身も,自分が高校生の時に社長になろうと思っていたわけではないので,なかなか今の時点 で,社長になりたい方も少ないかもしれませんが,変化の激しいこの現代社会を生き抜いていく上 で,また,進路を選択する上で,大切なことや,今の時期から身につけておいたら良いと思うことなどを,含めて本音トークで(笑),みなさんにお伝えできればと思っています。

皆さんが聞いてみたい疑問には,なんでもお答えしていければと思っていますので,何でも質問していただければと思います。

私は,大学卒業後,社会にでて,1年だけ税理士事務所に勤めた後,すぐに会社を辞めて起業しました。

年は25歳になったばかりのころで,まだまだ転職は,今の時代のように一般的ではなかった時代でした。

当然,当時の上司も,親も大反対。。。

周りの人は誰一人も賛成しないという環境の中での起業でした。

もっとも,もともと親の言うことなど,素直に聞くようなタイプではありませんでしたが・・・

(笑)

自分でも無鉄砲なことをしたものだと,今になって思いますが,その時はなんとかなるようが気がしていました。(笑)

時の過ぎるのは早いもので,あの日から,今年で 22 年ぐらいが過ぎようとしています。

起業家というのは,自分で事業を見つけて仕事にしますし,途中で事業を変えたりしますので,職業という観点からいけば少し特殊なタイプに属してしまうのかもしれません。

ただ,私自身,起業家としてここまで生きてきて苦労や挫折もたくさんあり,そのたびに学んだこともたくさんありました。

私も,みなさんと同じ安古市高校にて高校生活3年間を過ごしましたが,当時,受験勉強や大学への進学にうまく意味を見いだせなかった私は,勉強にもあまり身が入らず,高校の中で完全に落ち こぼれ生徒でした。

クラブ活動やバンド活動など楽しいことも,たくさんありましたが,自分としては,うまく高校生活になじめていなかったように感じていて,日々,悩みを抱えていたように思います。

一年浪人して,なんとなく大学に入学し卒業した後,社会に出て,会社を設立し,多くの方と出会ったり,していくなかで,勉強以外にも社会にでて非常に役に立つ能力や知識がたくさんあることに気が付きました。

あくまで,失敗や挫折,成功などの経験とともに気が付いてきたことなので,すべてみなさんにお伝えできるかどうかわかりませんが,高校時代の私と同じような悩みを抱えているみなさんや,これから同じような状況に遭遇してしまった場合の対処方法として,少しでもヒントになればと思い,お話させていただければと思います。

当日,皆様とお会いできるのを楽しみにしています。よろしくお願い致します。

受講しての生徒の感想

 これまで,社長というものが職業の選択肢の一つだとは考えたことがなかったので,今回この講演を聞いて,将来の幅が少し広がったなと感じました。社長は職業や出勤時間,給料などを自分で決めることができ,最大限に自由が取れるけど,スタッフさんへのお給料の支払いなど責任も最大限に取らなければいけないとわかり,大変だと思いました。また,社長についての話だけではなく,上限が付けられている話やピンチはチャンスという話など生きていくうえで大切な話をしていただけたので,忘れないよう心にとどめておきたいです。

 社長と聞くと,すごく儲かっていて才能もある人だろうなというイメージがありました。しかし,中々うまくいかない中,窮地に追い詰められた時にどれだけ頑張れるかというところも大切なのかなと思いました。勉強や部活で中々成績が出ず,焦ったり挫折したりすることもありますがそんな時は『まだまだこれから!』と思って踏ん張ろうと思います。

地方公務員 広島市役所  大本 宏樹

氏名 大本 宏樹(だいもと ひろき)
職業 公務員(行政事務)
勤務先 広島市役所

講演の内容

皆さんは,「市役所」と聞いてまず何を思い浮かべますか。

 市役所には,子どもへの支援から高齢者の健康推進,まちづくりや文化財の保護,平和推進や災害への対応など多種多様な仕事があります。同じ組織の中で,それぞれが分野の異なる仕事をしていますが,全てに共通することは,「市民の生活を支える仕事」だと思います。

 私は大学を卒業後,新卒で広島市役所に入庁し,最初は生活保護受給者の自立を支援する部署に配属され,区役所で現場の職員として 3 年間働きました。その後は部署異動で現場を離れ,現在は高齢者への支援を企画,立案する部署に配属されています。特に生活保護の仕事は,市民の方から感謝されて嬉しかったり,時には心無い言葉を窓口で浴びせられたりと, 非常に印象に残る職場でした。

 また,配属されている部署の仕事以外にも,様々な仕事に積極的に取り組んでいます。例えば,8 月 6 日の平和記念式典に参列される各国の駐日大使に随行し,そこで世界各国の首脳と仕事を通して関わらせていただくなど,広島市の職員でなければできない仕事もさせてもらいました。 職場のリアルな経験談はもちろん,高校生の皆さんと年齢が近いからこそできる,高校から大学のことについてもお話することで,市役所の仕事に少しでも興味を持ってもらい,また,これからの学生生活の糧になることができれば幸いです。

受講しての生徒の感想

 今日は実際に市役所で働いている方のお話を聞くことができて公務員という職業についてより具体的なイメージを持つことができました。公務員という職業については以前から興味を持っていたので色々調べたりはしていたのですが,市役所と区役所の違いや残業時間の話など今まで知らなかったことをたくさん聞くことができてよかったです。私の想像では残業などは民間の企業などに比べると少なく,土日は必ず休みだと思っていたので部署によるとはいえ,かなり忙しいのだと分かりました。高校生活の様子などはとてもリアルで学んだことを使う機会はあまりないことなどは想像通りでした。公務員は市の職員ということで様々なことに関われる機会があって色々な経験ができるのが,とても魅力的だと感じました。

 印象に残っていることは「市の代表として仕事ができる」ということです。平和式典での仕事などでそのような機会があると聞いてすごいなと思いました。各国の偉い人と一緒に仕事をする機会は滅多にないことだと思うので,すごく魅力を感じました。他にも,3年に一度のペースで異動があるので,いろんな人とかかわることができるそうです。自分の人生にとっていい経験になると思いました。僕は将来の夢がまだ決まっていないので,今回大本さんの話を就きたい職業を考えるときに役立てたいです。今回は貴重な話をありがとうございました。

警察官 広島県警  添田 誠

氏名添田 誠(そえだ まこと)
職業地方公務員(警察官、在職19年)
勤務先広島県警察広島中央警察署刑事第二課

講演の内容

(1)警察の仕事について

 「警察官」と言った場合,皆さんはどのような人物を思い浮かべますか?交番のお巡りさんとか,犯罪捜査を行う刑事とか,白バイやパトカーに乗った警察官とか,人それぞれではないでしょうか?

 それもそのはずです。警察の仕事とは一言で言うと,「みなさんの安心と安全を守ること」と,非常に間口が広いものなのです。ですから,各警察官は様々な分野においてそれぞれの業務を行っており,必要となってくるスキルも様々です。

 このような曖昧な説明では,警察の仕事がどのようなものか分からないかもしれませんので,当日は,一般的な話から少し専門的な話まで行うことで,みなさんに少しでも警察の仕事を理解し,興味をもってもらいたいと思います。

(2)学生時代について

 私は小学生ころから,なぜか時代劇や刑事ドラマが好きでした。そのため,警察官,特に刑事というものに憧れはありましたが,それは「悪者を退治するヒーロー」に憧れるようなものであり,そこまで本気で「将来の自分の職業にしよう」というまでの気持ちはありませんでした。従って,学生時代は,警察になるための勉強や柔剣道等はしていませんでした。

 大学も,ただ「数学が苦手」という理由で文系学部を志望し,「文系学部の中だったら法学部が一番面白そう」という理由で法学部に進学しました。ただ,大学3年生になり, 就職を考え始めた際に,一生続けていくにはどんな仕事がいいか考えてみました。

 そのなかで,子供のころから憧れていた警察官という仕事内容についても調べてみたところ,非常にやりがいのある仕事だと感じ,広島県警察官の採用試験を受験したのです。

(3)社会人として

 社会人の先輩としてみなさんに言いたいことは,「目標を持ち,それに向けて努力すること」です。努力をしてもしなくても,一日はあっという間に過ぎていきます。学生時代であれば,テスト等があるため,否が応でもそれに向けて努力したり,現在の自分の実力を見極めることができますが,社会に出るとそのような機会はありません。ですから,自分自身で目標を定め,それに向かって努力することが必要になってきます。

目標があれば日々の生活の中でも問題意識を持つことができますし,頑張る気持ちも湧いてくると思います。

受講しての生徒の感想

 今回の進路講演会で警察官の日常や,警察学校でどのようなことをしたり,学んだりしているのかがよくわかりました。この講演を受ける前はドラマなどでしか警察の方々日々どのようなことをされているのか知らず,なんとなく警察官には堅そうなイメージがあり厳しそうだと感じていました。勿論厳しいところもあり仕事上辛いと感じることはあるけどそれでも人間として成長したり,仲間と協力して事件を解決したりしていくというとてもやりがいのある仕事だと感じました。

 私は警察官になって,児童虐待やDV被害に関わり女性や子供に寄り添える警察官になりたいと思っています。体力があまりないので警察官になれるか,女性は働きにくいかなど色々心配なことがあったけれど,講師の先生も自分と同じ吹奏楽部だった話などを聞いて少し安心しました。いろんな知識を持つためにもまずは今の勉強を頑張りたいです。

看護師 広島大学病院  畦地 綾子

氏名畦地 綾子(あぜち あやこ)
職業看護師
勤務先広島大学病院

講演の内容

 広島大学病院で 25 年間,看護師として働いています。「看護」とは,あらゆる人々を全人的にとらえ,その方々の健康回復・維持・増進をお手伝いすることです。「人」を対象としていますので,あらゆる場面であらゆる年代の方々に看護を提供しています。訪問看護や施設での看護,災害看護など病院以外でも活躍の場があります。その方々の幸福な人生に貢献することで,自己効力感が持てるやりがいのある仕事です。看護師の国家資格を得ると,保健師・助産師・養護教諭などの選択肢もあり,地域や家庭,学校の場でも看護を提供しています。人の生き死に関わりますので,「その人らしく自分らしく生きること」に深く考えさせられる仕事です。

 皆さんにお伝えしたいこと。仕事とは,衣食住を支える生業もありますが,自分を見つめること,自己実現だと思います。硬い表現となりましたが,まだまだ自分さがしの時期に,職業を選択することは悩みが多いことかもしれません。どの仕事もそうだと思いますが,看護は特に「人」と関わることで,自分がどのようにありたいかに向き合えること,人をケアするという行為を通して,その方々の自己実現を促すだけでなく,自分も成

 長して自己実現させていけるかけがえのない職業です。絶賛自分さがし中の方々こそ,看護の選択肢をおすすめしたいと思います。皆さんの職業選択が,人も自分も自己実現できる実りある人生となるように応援しています。

 わたしの高校生時代は,書道部の部活一色でした。当時大変にパワーのある顧問の先生に鍛えていただき,自分の視野を広げていただきました。勉強した記憶は全くありません。進学も,勉強する目的や意味を見失っておりました。家も裕福ではなかったので,手に職をつけることと学費が大変にリースナブルという理由で当時,国立大学附属であった看護学校に進みました。生業として選んだ職業でしたが,結果,25 年近く働くことができたのは,先述しました「あなたもわたしも自己実現」できる看護に,やりがいやかけがえのなさを実感しているからだと思います。 一緒に看護の魅力について,考えてみませんか?

受講しての生徒の感想

 実際に現役の看護師の方の話を聞いたのが初めてだったので,看護師について知るとてもいい機会になりました。先生が今まで生きてこられたエピソードのなかで特に印象に残ったのが,就職した数年後に放送大学に入られたことです。自分が先生の立場だったらそのまま看護師として働いていたと思います。先生の決断力はすごいなと思いました。また,看護師は沢山の方々の人生や生死に関わるので,命の大切さを改めて感じられる職業だということがとても伝わってきました。それを踏まえて先生がおっしゃった「命を大切にしよう」という言葉にはいろいろな意味が詰まっているのだなと感じました。本当に色々なこと学べたので,先生のお話を聞くことができて本当に良かったです。

 今回の畦池先生の講演では,看護師になる以前にはたらくことについて考えられたり,そもそも看護とは何かについて考えることができたりしたので,とてもよかったです。私は人のけがや,病気を治す手助けをしたいと思い看護師になろうと思いましたが,看護師はその人の人生に触れさせていただくものだと改めて知り,看護師になるということについて自分自身の動機を考えさせられました。畦池先生のお話だとやはり看護師は大変なものと分かったが,患者さんから送られていた手紙の話を聞いてやはり看護師はやりがいのある仕事だと感じました。新型コロナウイルス感染拡大によって看護師としての大変なことは何ですかという質問に対して,人員不足はもちろん,酸素の不足には驚きました。また,感染者は行動の制限などがかかりストレスなどがたまる中,感染を防ぐことも意識しながら患者さんと接したりするなど看護師としての生の声が聞けてとても嬉しかったです。ありがとうございました。

臨床検査技師 広島共立病院 村上 寛子

氏名村上 寛子(むらかみ ひろこ)
職業臨床検査技師(在職30年以上・検査科)
勤務先広島共立病院 検査科

講演の内容

 病気の有無を判断するために,医師は患者の訴えを聞き診察をします。症状や身体所見だけでは病気の診断が難しい場合,より正確な診断が必要な場合,病状の把握に役立つ情報を得るため実施するのが「臨床検査」です。この検査を実施する人が臨床検査技師です。

 臨床検査は『検体検査』と『生理機能検査』の2種類に分けられます。『検体検査』は,血液・尿・便・脳脊髄液・喀痰など,患者から得られた『検体』と呼ばれる材料を用いて,それらに含まれる成分や細胞を測定・分析する検査です。『生理機能検査』は心電図や超音波検査のように,患者の身体から直接情報を得て解析する検査です。臨床検査技師の仕事は診断治療に直結するので正確で迅速に報告する事が重要です。そのためには,常に機器の精度を保ち,新しい検査法や臨床診断基準の情報を集め検討導入し,知識の向上も必要となります。

高校時代の私は剣道部に所属していました。部活動中心の生活を送っていたので進学や将来の事はあまり深く考えず,毎日楽しければいい・・といった高校生活を送っていました。進路を真剣に決める時期が来てもまじめに考えていなかった記憶があり,進路指導の先生のアドバイスがなければ臨床検査技師になっていなかったかもしれません。

 臨床検査学科では授業と実習があります。化学実験,動物を使っての免疫実験,細菌培養, 等…理科の実験が好きな人は興味津々と思います。最終学年になると自宅に近い実習病院に通います。実際の現場を体験することで,ますます検査技師への気持ちが高まります。最終学年の冬に国家試験を受け,3 月の入職直前に発表となります。

 就職して最初にやりがいを感じた時は,患者さんに感謝の言葉を伝えられた時です。心電図検査で心筋梗塞波形に気づきすぐに医師に報告しました。そのおかげで,すばやい処置が施され患者さんは助かりました。その患者さんが元気になって私に会いに来てくれたとき

 「ありがとう。あんたが見つけてくれたから助かったわ。」と言われた時はとても嬉しかったです。血液データのパニック値(生命に危険が及ぶような異常値)に気づき医師に報告し迅速な治療に貢献できた時,緊急輸血の対応がすばやくできた時,腹部エコー検査で腫瘍を見つけ手術で完治した報告を患者本人から聞いた時・・など,色々な場面でやりがいを実感します。色々な検査を通して救命救急やチーム医療にかかわれる事ができる職種が臨床検査技師です。

受講しての生徒の感想

 臨床検査技師がどんな仕事なのかは少ししか知らなかったけど,たくさんの検査内容を実際の画像や数値を使って,わかりやすく説明してくださったおかげで前よりもっと興味がわきました。一番興味がわいたのは血液検査についてです。今まではどうして血液型で輸血できるできないがあるのか不思議に思っていたけど,今日,なんとなくですが,理解することができました。心電図検査では,何度も受けたことがあるため,仕組みを詳しく知ってみたいと思いました。私も講師の先生と同じで理科の実験が好きなので,この仕事をもっと知りたいと思いました。また,今回の講演内容の中で,一番興味のある仕事が,臨床検査技師だったので,とてもいい経験になったと思います。

 理系の中の職業で一番興味がある職業が臨床検査技師で,この講演を選びました。臨床検査技師は患者さんの病状を診断するための大事な職業だと改めてわかりました。また,検査の結果が患者さんの診断結果に大きな影響があるので,細かいことが丁寧かつ正確にやる能力が必要だなと思いました。検査も様々で,病気もたくさんあり,覚えることが多くて,検査の結果と病気を結び付けて考えるのが,大変なのではないかと感じました。このことを将来に生かしていきます。

理学療法士  広島共立病院   古居 俊一

氏名古居 俊一
職業理学療法士
勤務先広島共立病院 リハビリテーション科

講演の内容

 私は理学療法士として,病院で勤務をしています。理学療法士とはどのような職業かご存知でしょうか。また,リハビリテーションを略して「リハビリ」という言葉を多く聞くと思います。リハビリテーションとは,どのような意味を指すでしょうか。当日は,理学療法士やリハビリテーションについて,病院の中での仕事内容や病院以外での活動についてなど, さまざまな話しができればと思います。

 私は,中学生の時にクラブ活動で怪我をして病院に通ったことがきっかけで,理学療法士という職業を知りました。その頃から理学療法士になりたいと思っていました。そのため, 志望校が早くから決まっていたので,自分のペースでコツコツと勉強を進めることができました。大学の入試に関しては,担任の先生から推薦の話し頂き,推薦入試で大学に合格をしました。学校の授業を大事にしていたので推薦入試という手段が増えたのだと思います。

 大学には自宅から往復3時間をかけ通っていました。アルバイトをする時間はありませんでしたが,勉強・サークル活動・友達との遊びと毎日忙しく過ごしていました。

 医療はチームワークが大事ですが,入職当初は周りの方のペースに合わせるということが難しく,報告・連絡・相談を上手く行うことができず苦労をしました。現在は入職して11 年になります。医療は日進月歩しますので,新しい治療法などは研修会や学会に参加し知識を吸収しています。また,専門職であるため,日々自分の技術を磨くため練習も行っています。

理学療法士は,患者様・利用者様から『ありがとう』と言って頂ける,とても遣り甲斐のある仕事です。

受講しての生徒の感想

 私はもともと理学療法士という仕事は,けがや病気で動けなくなってしまった人や運動機能が低下してしまった人のリハビリテーションをサポートする仕事だと思っていたのですが,今回の講演を受けて,それらの他にも出産後のお母さんをサポートするイベントや高齢者の方の運動支援,被災地の避難所での活動といったようにたくさんの活動をしていることがわかりました。また,今までリハビリとは患者さんと一緒に歩いたり,立つ練習をしたりするものだと思っていたので,温めたりする方法を聞いたときは驚きました。7月にある「理学療法の日」というものを知って少し関心を持ったので,詳しいことを調べてみたいと思いました。

 私は自分自身がけがをして,リハビリとかに行かせてもらった時に理学療法士について知り,興味を持ったのでこの講演会に参加させていただきました。病院に来た患者さんのサポートだけかと思っていたけど,教育や研究,お母さんたちへの講座,自立支援など知らないところですごく支えてくださっていることや,ただサポートするといってもそのサポートの仕方にも一連の流れや,方法があることが分かりました。最近ではパラリンピックが開催されているので障がい者スポーツを見る機会が多いのですが,今回の講演で理学療法士は障がい者スポーツとの関りが大きいと聞き,あまり注目していなかった,車いすや義足などの装備や,障害のサポートの様子などが気になったので注目してみたいです。ありがとうございました。

IT産業関係者 NTTビジネスフロント株式会社 新川裕也

氏名新川 裕也(しんかわ ひろや)
職業IT産業関係者(在職23年)
勤務先NTTビジネスソリューションズ株式会社

講演の内容

仕事内容:通信業,NTTグループの事業について

高校生につたえたいこと:私自身の高校時代を振り返り,かつ社会人と大学生の二人の子の親として「進路」選択で考えたこと

① 文系・理系の選択

・文系・理系は人生の進路を決める最初の岐路

・数学や物理等の理系科目が苦手で文系が多い

(⇒私自身,数学が苦手で私立文系に進学)

・私の息子は数学が比較的得意だったが,よりよい大学のブランド名をとるため文系に転向

(→国立大学の第二次試験で数学が必須科目の場合,他の受験生と差が付きやすいため)

② 県内進学,県外進学

・県内の大学に進学するか県外の大学に進学するか?

・親の立場から言えば,自宅から通える大学に行ってほしいのが本音

・県外進学したいなら,親を説得する覚悟が必要

(⇒私自身,反対する親を説得して京都の私立大学に進学。親戚からも説得があったが曲げなかった)

・「県外進学してよかったと思える点」は県外出身者の友人が増えるため,結果としてふるさとの広島県や広島市を客観的に見れ,他県出身者の刺激(異文化)を実感しやすい

③ 県内就職・県外就職

・県外就職をすると,東京を中心に全国的な転勤族になり易いため,故郷の友人・知人と疎遠になり易い

・私くらいの年齢(50  歳台)になると親の介護の問題がでてくる

・県外就職で都市部に就職すると一般的には賃金が高い

→(都道府県別月間平均賃金 2015(平成 27)年度厚労省調査) 1位:東京都(38.3 万円/月),2位:神奈川県(33.5 万円), 3 位:大阪府(32..7 万円),4 位:愛知県(31.5 万円),

5 位:京都府(30.9 万円),6 位:千葉県(30.6 万円)→首都圏,関西圏が上位。

・広島県=17 位:28.3 万円→東京より月 10 万円お給料が少ない(東京の 73.9%=約3/4 の給料)ただし東京は物価が高く,特に「家賃」が高いため,通勤時間や居住空間等の面では生活の質は地方より悪いかも。

高校時代の過ごし方:私の高校生活を振り返ると,芸術科目の選択で苦手な書道を選択して

 「壁」にぶつかり,その時は非常に苦しい思いをしましたが,逃げずに取り組んだことで一回り大きくなれた気がします。高校生活は楽しいことも辛いことも迷うこともあると思いますが,一つ一つの事柄に逃げずに取り組むことでしか得られない経験が必ず後々役立つことがありますから,諦めずに頑張ってほしいと思います。

受講しての生徒の感想

 自分が経験したことがないことの話を聞くことはとても興味深くおもしろかったです。ITがこれからの時代に大切になったいくことがわかりました。ITのことに踏まえながら大学のことやこれからの勉強で大切なことを教えていただいてとても参考になりました。これからに生かしていきたいと思います。今日はありがとうございました。

 NTT西日本という日常生活でよく耳にする企業が,普段どんな仕事をしているのか,どのように私たちの生活にかかわっているのかを知ることができた。また,面接を受けるうえでの心構えや,大学という場所についてなど,様々なお話を聞いて,自分の進路に対する考えを見直すきっかけになった。これからは,就職のことを見据えながら,自分の軸となるような経験を積んでいけたらいいなと思う。

研究職 株式会社日本製鋼所 塩崎 文香 

氏名塩崎 文香(しおざき ふみか)
職業研究職
勤務先

講演の内容

自己紹介

 私は八年前に安古市高校を卒業しました。中学生の頃から化学が好きで得意だったので、高校では理系を選択しました。高校卒業後は山口大学理学部に入学し、化学を専攻しました。大学生活前半では化学の基礎知識を勉強し、後半では研究をしました。研究の過程では自分の裁量で実験を計画して行うので、とても自由です。また非常に専門的で、ノーベル賞を受賞した化学反応を自分の手でやってみることもできます。私は研究が面白かったので、大学院に進学しさらに 2 年間研究を行いました。大学院生になると、研究の専門性はさらに高くなるため、その知識はもとより計画性や実行力そして得られた結果の考察力などの自主性が鍛えられました。研究活動を通じて、分子構造から分子の性質を予想する知識を身に着け、分子の性質を調べる方法と原理を学びました。この研究期間に「将来は化学の知識を活かしながら地元広島で活躍したい」という思いが強くなり、卒業後はプラスチック(高分子)を扱っている広島市の会社に就職しました。

私の仕事について

 私の会社は、社名では鉄鋼メーカーと思われがちですが、実は国内トップシェアのプラスチック製品の成形機械メーカーです。身の回りには多くのプラスチック製品がありますが、その多くは当社の機械で作られています。プラスチックは高分子化合物なので、すべて化学式で表現できます。私の所属は研究開発部門で、プラスチックや機械、数値解析の専門家など、専門分野が違う人たちがいます。ここでは AI や IoT の開発、高度な分析・解析の実施など、最先端の技術開発を行っています。私は大学で分子や材料の性質を調べる方法や原理について学んできたので、この知識を活かしてプラスチックの性質を調べる仕事を担当しています。具体的には、開発中の機械で作ったプラスチック製品の強度や様々な特性を調べ、どうすればより良い機械の設計をできるかの元となるデータを集め、提案しています。自分の実験結果を参考にして設計された機械が上手に動いたとき、開発中の機械を動かしたときに発生した問題を解決できたときにやりがいを感じます。

高校生に伝えたいこと

 私は成績が良かったわけではないので、学年が上がるにつれて特にテスト前は苦労したことをよく覚えています。しかし今思えばテスト前に友達と居残りして一緒に勉強して一緒に帰ったりして、楽しかった思い出が多くあります。大学以降の勉強というのは、自由で各々が好きなこと・興味があることを学べる場所ですが、自らが学ぶ意欲がなければ才能が伸びません。私の経験として、高校時代に勉強した経験が大学時代にも活かされたと思います。希望の大学に入るために勉強することはもちろんですが、大学に入った後にも活躍するためには高校時代にどれだけ努力したか、がとても大事になると思います。未来のために今努力できれば、大学でもそのあとの人生でも、とても楽しい生活が待っています。

受講しての生徒の感想

 私は将来生物の研究をしたいと思っているので,自然科学での分野が違えども,現場で研究を仕事にしている方に直接色んな話を聞くことができたのは私の近いうちの進路を考えるうえでとてもいい機会になったと思います。また,私も化学は好きで興味もあるので,話を聞いていて純粋に面白い,楽しいと思うことが出来ました。大学卒業後の職務の内容も,大変参考になりました。将来やりたいことを改めてしっかりと見据えたうえで,大学を選ぶなどしていきたいと思います。本日は誠にありがとうございました。

 将来研究職についたいと考えているので,とても有意義な時間になりました。特に,ノーベル賞の研究のすごさを理解でき,その研究も自分でできると聞いて,大学で研究してみたいという気持ちが高まりました。国語や英語も大切だとおっしゃっていたので理系科目だけでなく国語も頑張りたいです。 また,化学系の会社でなくても必要とされることが多いと聞き,研究者になりたいとは思っていたけど,何の研究をしたいか考えていなかったので,自分がしたいことは何なのか深く考えようと思いました。

エンジニア マツダ株式会社  西川 一男

氏名西川 一男(にしかわ かずお)
職業エンジニア
勤務先マツダ株式会社

講演の内容

①  人間工学(仕事)

 現在の仕事は,車メーカーのマツダ㈱で人間工学に関する研究をしています。人間工学とは, 人間が可能な限り自然な動きや状態で使えるように物や環境を設計し,デザインに活かす学問で,ヒトが正しく効率的に動けてミスを可能な限り少なくするための研究を言います。マツダでの例をひとつあげると,運転しやすいハンドルやペダルの研究があります。一般にはハンドルやペダルの操作力は軽い方が運転しやすいと考えられがちですが,実験してみると,軽過ぎると手や足先に無駄な筋肉の動きが必要になるため疲れやすく,疲れにくい操作には適度な重さが必要とわかりました。この研究結果は現存のマツダ車のハンドルやペダルに活かされています。大学時代は,工学部機械工学の材料力学専攻で,現在の業務との関連はなかったのですが,マツダに入社後,人間工学に関する広島大学の研究室との共同研究に携わるようになりました。その過程で広島大学工学部大学院に入学しなおしながら 30 年以上人間工学の仕事を続けています。

②  高校時代

 私は安古市高校の 5 回生です。地元の中学では成績が上位でしたが,入学後は,成績は良くて中の中。学校の勉強は授業を居眠りせず受けて,宿題をこなすだけの普通の生徒でした。塾にも通っていませんでした。部活は書道部と硬式テニス部の二つに所属し,テニス部は卒業まで続けました。

 進路を決める時,得意の書道を活かして国語の教員を目指す選択もあったのですが,必要な科目の国語が不得手で,教育学部は断念し得意の数学をベースに消去法で考えて理系に進み,将来守備範囲の広そうな工学部,機械工学科を何校か受験し,合格をもらえた明治大学に進学しました。

③ 勉強以外の柱をつくる

 高校生として学業はとても重要です。その後の人生の基盤となります。一方で,勉強以外のスポーツや習い事を継続することも大切だと思います。何事も常に調子が良い訳にはいきません。勉強がスランプな時に気分転換になりますし,続けることで趣味が特技になることもあります。私の場合は小学 1 年生にはじめた書道を大学卒業まで 15 年続けたことで特技になりました。現在も社内で書道が少し有名になり,他の部門から横断幕の作成などを依頼されたりして,仕事上のコミュニケーションにも役立っています。

④  結び

 私は高校生のとき優秀ではありませんでしたし,将来の目標も決まっていませんでした。目の前の課題をこなすうちに,だんだんと自分の適性がわかってきて進路が決まった気がします。講演会当日は,私の具体的な話も交えてお話ししたいと思います。

皆さんとお会いするのを楽しみにしています。

受講しての生徒の感想

 専門性(なんでも,興味のあるもの)AI/IT(人ができないところ)伝統(広島だとベンチャー企業が多い)がこれからの時代に必要だと分かりました。この専門性のところとAI/ITのところが重なれば,人ができないところが自分の専門とすることができるから,これから活躍できるんじゃないかと思いました。僕は今回の話を聞くまで人間工学に興味がなかったけど,面白そうだなと思いました。人間の自然な動きをまず調べて,その後にその動きにあった機械を計算やモデルを作成したりして作っていくのが面白そうだなと思いました。力がつくまで継続することで,勉強以外の特技ができ,将来仕事以外のところで活躍するきっかけにもなることがあると分かったから,今の僕だと陸上競技を継続して頑張っていこうと思いました。

 今回の話の中で一番印象に残っていることは,何事においても継続することが大切だということです。勉強以外のことでも自分の支えになるものを何かつくって,継続していこうと思いました。続けているといつかは何かの役に立つと思うから自分の好きなものを続けて,伸ばして,これだけはほかの人よりも自分のほうが得意だと自信を持って言えるようなものを作っていきたいと思いました。

大学教員 東京理科大学  橋國 克明

氏名橋國 克明(はしくに かつあき)
職業大学教員
勤務先東京理科大学

講演の内容

 私は高校を卒業後,広島大学で 4 年間学んだ後に,大学院博士課程前期(修士課程)に進学し,2 年間研究を行いました。その後,九州大学大学院博士後期課程に編入学して, 3 年間研究を行い,博士(理学)の学位を取得しました。その間, 熱を電気に直接変換する熱電変換材料の研究を一貫して行い,現職である山陽小野田市立山口東京理科大学 工学部電気工学科 助教に着任後も,引き続き熱電材料に関する研究を行っています。本講演では,私の高校,大学および大学院での生活について紹介すると共に,進路選択や研究テーマ選択のときに考えていたことや大学院進学後の就職活動等について, 学生目線や教員目線からお話しします。また現在,理系職業の中でも研究・開発職や技術・設計職といった職種では, 修士号や博士号を取得した高度人材の需要が高まっています。そのため,そのような職種に就職したい人に向けて,求められる資質や大学院修了までに身に付けてほしい習慣についても講演します。

受講しての生徒の感想

 私は将来の進路について,大学教員を考えていたので,とてもためになる話を聞かせていただきました。特に,大学教員になって研究するには,自分で何か研究したいテーマを決めて,それについていろいろな目標や結果の分析などのプロセスに基づいて研究するのがよいというのが分かりました。特に,国際学会に参加することは,その後の大学教員としての生活で,大切なことだと思いました。さらに,奨学金の話まで,私の気にしていたこともすべて教えてくださいました。とても実のある時間でした。

 大学教員になるための方法を詳しく知ることができました。自分が少しでも興味を持った事柄をとことん研究している話を聞いてすごいなと思いました。興味があったことをただ調べるだけでなく,そこから仮説などを立てて考察できるようになりたいなと思いました。これからの社会で生きていくために高度な知識を今のうちから身に着けてその知識を生かしていけるように思考力や表現力を高めていきたいです。

関連記事

最近の記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP