広島県立安古市高校 同窓会広島県立安古市高校 同窓会

文化祭に寄せて

校 長 船津 久美

6月15日(金),16日(土)の2日間,「輝創天開 -Open the gate toHappiness-」をテーマに,第44回安古市高校文化祭が行われる。
文化祭は,安古市高校の最大の魅力である。生徒も職員もそう思い,保護者の方も地域の方もそう思ってくださっている生徒一人ひとりが生き生きと今まで見せたことのない表情で青春を謳歌している姿は,多くの人の心を魅了する。

 文化祭当日の生徒の晴れ姿はもちろん,さらに私か誇りに思っているのは,文化祭の準備や片付けの生徒の姿である。企画運営のすべでを生徒だちが行う,この文化祭を創り上げるまでに,生徒会,クラス,部活動の中で,さまざまな意見の対立や葛藤かある。遵守事項も多く,時間は常に限られている。やりたいことをやるためには,やらなければいけないことをやりきらなければならない。課題がいたる所にある。そのような中で,「頑張ることがかっこいい」という言葉を合言葉に常に高みを目指して,生徒同士お互いの思いを伝え理解し合い,知恵を絞って新しいことに挑戦している。課題を一つ解決すると,次の課題を発見し,その新しい課題に立ち向かいながらさらに高い目標に向かっていく。隠れた涙も多くあるに違いない。文化祭終了時には,これまで文化祭があったことを微塵も感じさせないほど掃除が徹底され,ゴミは生徒自身が協力し合って持ち帰るととさえある/これが安古市高校の文化祭である。

 文化祭で身に付けた力を,他の行事はもちろん,勉強や部活動に生かしてほしい。そして,今年度の文化祭サブタイトルにある「幸福の門を開く」とは,自分にとってどういうことなのかを改めて考え,自分も周囲の人も幸せにするために何かできるのかを常に意識し,謙虚に一歩一歩前に進んでくれることを頻っている。