広島県立安古市高校 同窓会広島県立安古市高校 同窓会

文化祭に寄せて

校 長 船津 久美

 6月21日(金),22日(土)の2日間,「我舞者楽 ~我らの文化祭,面白れえわ~」をテーマに,第45回安古市高校文化祭が行われる。
文化祭は,安古市高校の最大の魅力である。生徒も職員もそう思い,保護者の方も地域の方もそう思ってくださっている生徒一人ひとりが生き生きと今まで見せたことのない表情で青春を謳歌している姿は,多くの人の心を魅了する。

 文化祭当日の生徒の晴れ姿はもちろん,さらに私が誇りに思っているのは,文化祭の準備や片付けの生徒の姿である。企画運営のすべてを生徒たちが行う,この文化祭を創り上げるまでに,生徒会,クラス,部活動の中で,さまざまな意見の対立や葛藤がある。遵守事項も多く,時間は常に限られている。やりたいことをやるためには,やらなければいけないことをやりきらなければならない。課題がいたる所にある。そのような中で,「頑張ることがかっこいい」という言葉を合言葉に,昨年度より今年度,昨日より今日と常に高みを目指して一歩前に進もうと,生徒同士お互いの思いを伝え理解し合い,知恵を絞って新しいことに挑戦している。課題を一つ解決すると,また次の課題に出会い,その新しい課題に立ち向かう。そこには,お互いの思いを理解できない苦しく率い場面もある。隠れた涙もある。そして,文化祭終了時には,これまで文化祭があったことを微塵も感じさせないほど掃除が徹底され,ゴミは生徒自身が協力し合って持ち帰ることさえある。文化祭での経験がすべて,一人ひとりの安古市生の血や肉となっている。これが安古市高校の文化祭である。

 今年度の文化祭サブタイトル「我らの文化祭,面白れえわ」にあるように,自分達が思いっきり楽しみ,それができることに心から感謝してほしい。そして,御来場くださった方々に「面白かった!楽しかった!」と感じていただけるように,きめ細やかなおもてなしができることも期待している。