広島県立安古市高校 同窓会広島県立安古市高校 同窓会

文化祭に寄せて

校 長 奥田 孝憲

今年も、6月14日(金)、15日(土)の2日間にわたって、第39回安古市高校文化祭が行われる。今年度のテーマは、「DO Link~ 1000%の39thストーリー」である。DO Link!はドリンクと読み、飲む(Drink)と繋がる(Link)とをかけている。1000%は計りきれないほどの大きな可能性と全校生徒約千人をかけた数字である。39thストーリーはサクセスストーリーと読み、成功(Success)と感謝(Thanks、39th)と第39回の3つをかけたものである。生徒達が協力して文化祭を成功させようという思いと、39代目の自分たちにしかないたった一つのストーリーを文化祭で創り上げようという熱い願いが込められたテーマになっている。
  文化祭は、生徒が積極的に参加する学校行事(特別活動)の一つである。この文化祭を創り上げるまでに、生徒会やクラスの中で、さまざまな意見の対立や葛藤があったに違いない。これらを乗り越え、多くの遵守事項と限られた時間の中で、生徒は懸命に準備をしてきたと思う。こうしたプロセスがあるからこそ、望ましい人間関係を形成することができるし、安古市生としての所属感や連帯感が深まり、公共の精神が培われるのである。さらに、生徒どうしが互いに協力して、よりよい学校生活や社会生活を築こうとする自主的・実践的な態度が育つのである。
  安古市高校独自の文化的なものを求めようとする精神は、本校創設以来39年間、よき伝統として受け継がれ、充実・発展を繰り返して現在に至っている。過去を守り続けるだけでは陳腐化してしまう。過去を反省し、常に新しいものを取り入れ、改良していくから、新しい伝統が生まれるのである。
  安古市高校には、「頑張ることがかっこいい」というすばらしい文化が・ある。今年度も、全員が汗を流し、感動を共有できる文化祭となることを期待している。そして、生徒全員の協力で、未来へと残るすばらしい文化祭にしていきたいものである。