広島県立安古市高校 同窓会広島県立安古市高校 同窓会

文化祭に寄せて

校 長 船津 久美

6月19日(金)、20日(土)の2日間にわたって、第41回安古市高校文化祭が行われます。今年度のテーマは、「要心協力~創り上げるハーモニー~」です。「響心」には心に響く文化祭にしたいという意味が、そして、「協力」にはサブタイトルのハーモニー(調和)と意味をかけて皆で創り上げていくという意味が込められています。
 「安古市高校の文化祭は、本当に素晴らしい。県内一だと思う。何千人もの方が来校される見ごたえのあるものだ。」などと、安古市高校に赴任することになって、多くの方から声をかけていただきました。本校の職員も、本校の生徒の素晴らしさを語るときに、文化祭の生徒の取組に必ず言及します。文化祭の準備・企画運営のすべてを生徒たちが行い、文化祭終了時には、これまで文化祭があったことを微塵も感じさせないほど掃除が徹底され、ゴミは生徒自身が協力し合って持ち帰る姿さえあるといいます。そんな文化祭があるのだろうか。本当に待ち遠しくてたまりません。
 この文化祭を創り上げるまでに、生徒会、部活動、クラスの中で、さまざまな意見の対立や葛藤があったかもしれません。また、遵守事項も多く、時間は常に限られています。そのような中で、「頑張ることがかっこいい」という言葉を合言葉に、常に高みを目指して、生徒同士お互いの思いを伝え理解し合い、知恵を絞って新しいことに挑戦してきました。こうしたプロセスが、安古市生をさらに大きく育ててくれていることは間違いありません。そして、文化祭で学んだことを、他の行事はもちろん、日常の学校生活である、勉強や部活動に生かしてくれることと信じています。さらに、社会に出て、何かのプロジェクト等に取り組んだ時に、大いに生かされるはずです。
 安古市生全員が汗を流し、仲間と感動を共有できる文化祭となることを期待し、そして、来校してくださった保護者や地域の皆様をはじめ、多くの方々の心に要く文化祭になると信じています。